遅読術

遅読術

著者 : 適菜 収

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定価 : 860円(税別)

  • 判型 : 新書
  • 刊行年 : 2019/02/13 発売
  • ISBN : 9784584125977

内容紹介

彼らはどのように本を読んだのか! 「速読はバカの早食いのようなものである。

単に腹を満たすのが目的ならマクドナルドのハンバーガーでいい。

一流のレストランに大金を払って「栄養」を求めるバカはいない。

そのレストランが提供する技術に、魂が突き動かされていく。

その過程・時間にこそ、意味がある。

古典を読むのは、過去に存在した偉大なレストランで食事をするようなものだ。

これ以上の贅沢はない。

では具体的になにを読めばいいのか?

過去を振り返れば、すでに道は示されている。

本書では先人の知恵に学びながら、再びそれを示していく。大事なことは、真っ当な世界に連なる意志をもつことだ。」(「まえがき」より)

「人間として生き延びるには、

自己啓発本とはまったく別の意味における「スキル」が必要になる。

それは、自分を救えるのは自分ではないと気づくことだ。

自分の力などたかがしれていると思い知ることだ。

偉大なもの、崇高なものは、それを教えてくれる。

本書では人類が到達した場所と、

そこに至る「思考回路」を振り返らないと未来はないという事実を示した。

くだらないものと距離を置き、価値あるものに触れ続けなければ、

家畜として死ぬだけだ。」(「あとがき」より)

著者プロフィール

適菜 収

1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171