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内容紹介
「兄(に)ィちゃん、浄土がどこにあるんや? あるかないかわからんもんを、どうやって信じろいうんや」
缶ビール片手に、一発カマすヤクザ組長。
「おっしゃることはよくわかります」
あわてず騒がず、さらりと受け流す青年僧・親鸞(しんらん)。
ミスター煩悩VS浄土からの使者の人生をめぐる対話の行方は?
《善人よりも悪人の方が救われる》という『悪人正機(あくにんしょうき)』説で知られる浄土真宗の宗祖・親鸞の教えが、深いところまでわかる!
[目次]
一章 因縁生起~「親鸞」とかいうおかしな坊主がわしの事務所に現れよった~
浄土から娑婆に還って来た男/兄弟は「同時」に生まれる/風吹きゃ桶屋が儲かる/現実は甘受するもの
二章 三法印~欲をなくしたら人間終わりや。「煩悩」、大いに結構やないか! ~
仏教の基本/「変わる」を受け容れよ/すべては「借り物」と知れ/さとりの世界/煩悩とは何か/「納得でけん! 」
三章 四諦八正道~カタギが「八正道」なら、わしら極道は「八悪道」や!
人生は苦である/苦の正体/シッダールタの悲しみ/不苦不楽の中道
四章 絶対他力~弱肉強食の世の中や。「自力」でなんとかすんのが男やろ! ~
「極道」道/平安時代の生まれやて?/明日ありと思う心/妻帯肉食/自力と他力
五章 悪人正機~善人より悪人の方が救われる? テキトーなこと言うてんやないど! ~
裏切り/愛憎違順/山伏の悔恨/悪人正機/独生独死独去/往還二回向
[著者プロフィール]
向谷匡史(むかいだに ただし)
1950年、広島県出身。拓殖大学を卒業後、週刊誌記者などを経て作家に。浄土真宗本願寺派僧侶。保護司。日本空手道「昇空館」館長。主な著作に『浄土真宗ではなぜ「清めの塩」を出さないのか』(青春出版社)、『親鸞の言葉 明日を生きる勇気』(河出書房新社)、『ヤクザ式ビジネスの「かけひき」で絶対に負けない技術』(光文社)、『人は理では動かず情で動く』 (ベストブック)、など多数がある。
著者プロフィール
向谷匡史