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内容紹介
内田樹氏推薦!
「本書は海外の先行するIR型カジノの経済的脆弱性と社会的コストの過剰についての冷静で精密な検証である。
これを読んでなおカジノ推進を言う人がいたら、その人が見ているのは現実ではなく、妄想である。」
日本のカジノ導入議論は、これまで「別の土俵からの空中戦」であった。
つまり、カジノ推進派は地方再生・観光客増加などのメリットだけを強調し、反対派はギャンブル依存症問題・治安悪化などのデメリットだけを主張してきたのだ。
では、そもそも推進派が主張する「カジノで日本経済が成長する」は真実なのだろうか?
本書では、「ゼロサム」「カニバリゼーション」「ジャンケット」「コンプ」といったキーワードからIR型カジノの危うさを明らかにしていく。
カジノの危険性と、そこに残された可能性から、カジノが日本を幸福にするのかを問い直す。
著者プロフィール
鳥畑 与一
1958年生まれ。静岡大学人文社会科学部経済学科教授。大阪市立大学経営学研究科後期博士課程修了。専門は国際金融論。著書に『略奪的金融の暴走:金融版新自由主義のもたらしたもの』(学習の友社、2009年)、「グローバル資本主義下のファンド」(野中郁江他編著『ファンド規制と労働組合』序章、新日本出版社、2013年)、「カジノはほんとうに経済的効果をもたらすのか?」(全国カジノ賭博場設置反対連絡協議会編『徹底批判!! カジノ賭博合法化―国民を食い物にする「カジノビジネス」の正体』第2章、合同出版、2014年)などがある。