4億年を生き抜いた昆虫

体の構造、擬態、集団越冬…

１００万種に及ぶ虫たちの不思議、美しさに迫る！！

日本のファーブル岡島教授が贈る大人のための昆虫カラー新書

○４億年を生きてきた昆虫、神秘の生態に迫る！

◆昆虫の王様・カブトムシの生態

◆猛毒“トトロのネコバス”？ プス・キャタピラー

◆地球の益虫？ シロアリたちの豊かな社会生活

◆人間顔負けの社会性！ 農耕と牧畜を営むハキリアリ

◆ゴキブリをゾンビ化するエメラルドセナガアナバチ

◆蚊そっくりのでかい虫、ガガンボは謎だらけ？

◆ホタルが輝くのは「食べると危険」だから？ ◆昆虫界最硬度を誇るクロカタゾウムシ

…etc. 

地球上に生息している全動物の種類数は１２３万７０００種、その内昆虫は92万５０００種にものぼります。つまり、昆虫の種類数は全動物の種類数の約75％を占めていることになります。いいかえれば、地球上に生息する動物種の４分の３は昆虫、ということになります。しかも、近年実施された熱帯降雨林などでの調査から、まだ認識されていない種、つまり名前がついていない種が想像もつかないほど多くいることがわかってきたのです。昆虫は、わたしたちのもっとも身近にいる生き物です。日本では昆虫のいないところはありません。たとえ都会の真ん中でも、ちょっと探せば昆虫は見つかります。本書を開いたのを機に、そんな昆虫たちに目を向けていただきたいと思っています。（本文より）

昆虫の世界は未知だらけ！

本書では昆虫の起源や形態に始まり、興味深い昆虫の生活戦略、さらには代表的な日本の昆虫の造形美や生態を美しいカラー写真で簡略に解説します。

岡島 秀治

農学博士。東京農業大学教授。東京農業大学第一高等学校、同中等部校長。東京農業大学農学研究科農学専攻、博士課程修了。専門は、昆虫学、生物多様性・分類、形態・構造。著書に『日本産コガネムシ上科標準図鑑』（学研教育出版、共著）ほか多数、監修に『にほんの昆虫』（アマナイメージズ）、『学研の図鑑LIVE 昆虫』、『大自然のふしぎ 増補改訂 昆虫の生態図鑑』、『ポケット版 学研の図鑑① 昆虫』（いずれも学研教育出版）、『脱皮コレクション』（日本文芸社）、『いきもののしいく』（フレーベル館）ほか多数。