感情を整える技術

「ぶちギレる５秒前の知恵」を知っておけば安心！

精神科医が教える「もう感情的にならない」極意とは？

　人間関係や仕事のストレスが原因で、心のバランスを崩す人が増えています。きつい仕事も嫌な顔ひとつせずにこなし、周囲からは「働くのが好きなんだ」「この仕事に合っている」などと思われている人の場合も、実は、笑顔の裏には大きなストレスが隠されていて、心が悲鳴をあげているケースがあるのです。

　とくに40歳代あたりの人には、この傾向が多く見られます。

40歳代は、会社では上下の板挟みとなる中間管理職で、しかも激変するビジネス環境に順応しなければならないという厳しい立場に追い込まれている人も多いはずです。

　厚生労働省が５年ごとに実施している「労働者健康状況調査」の結果を見ても、「仕事や職業生活でストレスを感じている」と答えた労働者の割合は、40歳代で64.6%にも達しています。つまり、３人に２人がストレスを自覚しているわけです。

　こうした日々が続くとストレスに耐えきれなくなり、些細なことで感情のコントロールを失うことがあります。いわゆる「キレる」という状態です。

あるいは「自分はなんのために生きているんだろう」「すべてを捨てて逃げ出したい！」などというネガティブな感情に支配されるようになってしまいます。

　しかし、キレたところで状況が好転することはなく、むしろ自分の立場を危うくしたり、ますますストレスを抱え込むようになるだけです。

こうしたネガティブな感情や考え方から逃れるためには、ストレスの正体を知り、自分の感情を上手にコントロールして平常心を取り戻すこと、つまり「感情を整える技術」が必要なのです。

会社でたまったマイナス感情が爆発する前に

ビジネスマン必読！ 壊れそうな感情の処方箋

保坂 隆